毎年変わる補助金と価格。結局、エコキュートは『いつ』買い替えるのが正解なの？

「そろそろ交換時期かな？でも、高い買い物だし失敗したくない…」
「来年になれば、もっと安くなるかもしれないし…」

エコキュートの調子が悪い気がしても、なかなか交換に踏み切れない。
その気持ち、痛いほどよく分かります。
エコキュートのことを少し調べてみると「値上げ」や「補助金」の話が出るけれど、情報が多すぎて、結局いつ買うのが一番お得なのか分かりにくいですよね。

年エコキュートの販売、工事の現場に立つ私たち「棟梁ドットコム」が、プロの本音でお答えします。
正解は「壊れる前、そして補助金が対象期間内の早い時期」です。

なぜそう言えるのか？難しい専門用語を使わずに、その理由を分かりやすくお話しします。

理由1：待ち続けると損をする？「値上がり」の現実

スーパーで買い物をしていて、「あれ？また高くなってる」と感じることはありませんか？
エコキュートの世界でもまったく同じことが起きています。

これまでは「家電は時間が経てば安くなる」ということもありましたが、今は「待てば待つほど高くなる」という困った時代になってしまいました。

値上がりの原因

材料費の高騰： 機械を作るための金属や部品が高くなっています。
運ぶコストの上昇： ガソリン代や人件費が上がり、運送費も増えています。

メーカーさんも頑張っていますが、ここ数年、原材料費や物流コストの高騰を理由に、各社とも毎年のように希望小売価格を改定しています。
機種にもよりますが、1回の値上げで本体価格が数万円、率にして5%〜10%近く上昇するケースも珍しくありません。

「来年安くなるかも」と待っている間に、気づけば10万円近く高くなっていた……なんてことにならないよう、「今の価格（これ以上上がる前の価格）」で決めてしまうのが、結果的に一番の節約になります。

理由2：補助金は「早い者勝ち」＆「減額リスク」あり

ここ数年、国は省エネ性能の高い給湯器への交換を応援するために、「補助金」を出しています。
これが結構な金額になるので、利用しない手はありません。

1つ目は、「予算がなくなったら、終わってしまう」ということ。例えるなら、「数量限定のタイムセール」のようなものです。「まだ期間があるから大丈夫」と思っていても、みんなが申し込みを始めると、あっという間に終了してしまいます。

特に、エコキュート交換の繁忙期になる10月以降に申し込みが殺到します。
ここ数年、この時期になるとメーカーのエコキュート在庫も少なくなり、商品納期が1〜2ヶ月先になるというケースが頻発します。
また、工事も増えて、ご依頼の申し込みから施工に伺うまでに時間がかかってしまうことも多いです。
そのため、補助金の対象期間や予算が終了して、補助金を受けることができなくなり、予定より多くのお金がかかってしまうということが起こります。

そして2つ目は、「補助金額が年々減少するリスク」です。過去の傾向を見ると、新しい年度になるたびに、1台あたりの補助額が減額されたり、対象となる機種の条件が厳しくなったりすることがあります。「来年の補助金を待とう」と思っていたら、もらえる金額が数万円減っていた、ということも十分にあり得ます。

「壊れてから申請しよう」と思ったら、もう受付が終わっていた、あるいは金額が減っていた……
なんてことにならないよう、「確実に、一番多くの補助金がもらえる」早い時期に動くのが賢い選択です。