電気温水器とエコキュートは、どちらも電気でお湯を沸かしてタンクにためておく給湯器です。電気料金の安い夜間にまとめて沸かし、昼間はためたお湯を使います。
違うのはお湯の沸かし方です。電気温水器は電気ポットと同じように、タンクの中のヒーターを電気で熱くして沸かします。エコキュートは、エアコンの室外機に似た機械(ヒートポンプ)で外の空気から熱を取り込み、その熱でお湯を沸かします。熱の多くを空気からもらうので、使う電気は電気温水器の約3分の1ですみます。
一方で、エコキュートは本体の価格が高く、ヒートポンプを置く場所も必要です。電気温水器からエコキュートに替える場合は、国の補助金に撤去加算(2万円)がつきます。
電気温水器とエコキュートの違い
| 電気温水器 | エコキュート | |
|---|---|---|
| お湯の沸かし方 | タンクの中のヒーターで沸かす | 外の空気から熱を取り込んで沸かす(ヒートポンプ) |
| 消費電力 | 多い | 電気温水器の約3分の1 |
| 本体の価格 | 安い機種が多い | 高い |
| 設置スペース | タンクだけ | タンクとヒートポンプの2台分 |
| 運転音 | ほとんどしない | ヒートポンプの運転音がする |
| 国の補助金 | 対象外 | 給湯省エネ2026事業の対象機種なら7万円または10万円。電気温水器の撤去で2万円加算 |
消費電力は中部電力ミライズの解説によるものです。
電気温水器とは
電気温水器は、タンクの中のヒーターで水を温めて、お湯をためておく給湯器です。電気ポットを大きくしたような仕組みで、多くは電気料金の安い夜間にお湯を沸かします。「深夜電力温水器」と呼ばれることもあります。
仕組みがシンプルで、ヒートポンプのような室外の機械がないため、設置スペースが小さくすみます。そのかわり、お湯を沸かすのにすべて電気の熱を使うので、エコキュートより電気代が高くなります。
エコキュートは空気の熱でお湯を沸かす
エコキュートは、エアコンの室外機のようなヒートポンプで空気の熱を集め、その熱でお湯を沸かします。
電気は、空気から熱を集めて水に移す機械を動かすために使います。お湯を温める熱そのものは空気からもらうので、電気をすべて熱に変えて沸かす電気温水器より、少ない電気で同じ量のお湯をつくれます。

電気代はどれくらい違う?
中部電力ミライズの試算では、4人家族の1年間の電気代は、電気温水器が約17万円、エコキュートが約4万円で、年間約13万円の差になります(同社の電気料金プランの2025年1月時点の料金での試算)。
実際の差は、電気料金のプランや家族の人数、お湯の使い方で変わります。それでも、毎日使う給湯器なので、長く使うほど差が大きくなります。
深夜電力の電気温水器を使っている方へ
20年、30年と長く使っている電気温水器は、故障してからだとすぐにお湯が使えなくなります。お問い合わせでも「電気温水器が壊れてお湯が使えない」というご相談は少なくありません。
- 使い始めて10年以上たっている
- お湯切れが多くなってきた
- 毎月の電気代が気になる
当てはまる場合は、動いているうちにエコキュートへの交換を考えておくと、補助金も使いながら落ち着いて機種を選べます。なお、エコキュートの寿命の目安も約10年です。詳しくはエコキュートの寿命は何年?でまとめています。
電気温水器からエコキュートに替えるときの工事
| 工事 | 内容 |
|---|---|
| 電気温水器の撤去 | 今お使いの電気温水器を取り外して処分します。撤去と処分の費用は工事費に含まれています |
| 基礎 | お湯をためたタンクは重いため、地震に備えた基礎が必要です |
| ヒートポンプの設置 | タンクの近くに、ヒートポンプを置く場所が必要です |
| 配管 | タンクとヒートポンプをつなぐ配管や、給湯、排水の配管をつなぎます |
| 電気工事 | 単相200Vの電源と専用のブレーカー、アース(接地)の工事を行います |
ヒートポンプは運転音がするため、寝室の窓の近くや、となりの家との境目などは避けて置き場所を決めます。工事の内容はパナソニックの置き替えの案内を参考にしています。
エコキュートの棟梁では、電気温水器からの交換は、現地調査で設置場所やスペースを確認してからお見積もりします。
マンションの場合
マンションでは、ヒートポンプを置く場所がとれないことが多く、電気温水器からエコキュートへの交換は難しいケースが多くなります。エコキュートの棟梁では、まず今の設置状況の写真を確認し、工事できそうな場合に現地調査をご案内しています。
電気温水器から替えると、補助金に撤去加算がつく
| 対象 | 補助額 |
|---|---|
| 標準要件を満たすエコキュート | 7万円 |
| 高い省エネ性能の要件を満たすエコキュート | 10万円 |
| 電気温水器の撤去 | 2万円加算 |
| 電気蓄熱暖房機の撤去 | 4万円加算(2台まで) |
たとえば、電気温水器を撤去して10万円の対象機種に替えると、補助額は合計12万円です。撤去加算には専用の予算があり、昨年(給湯省エネ2025事業)は事業全体より早く受付が終わりました。申請の状況は、エコキュート補助金2026(給湯省エネ2026事業)受付中のお知らせでご案内しています。
容量は今の電気温水器と同じでいい?
電気温水器と同じように、エコキュートも家族の人数に合わせてタンクの容量を選びます。「お湯切れが多い」と感じている場合は、交換にあわせて1サイズ大きい容量を考えてもよいタイミングです。容量の目安は、エコキュートの容量は何リットル?家族の人数別の目安をご覧ください。
よくある質問
電気温水器のほうが本体は安いのに、エコキュートに替える意味はありますか?
本体はエコキュートのほうが高いですが、電気代は大きく下がります。さらに、電気温水器から替える場合は補助金に撤去加算がつくため、本体価格の差を補助金と電気代の差でうめやすくなります。
電気温水器が壊れてしまいました。すぐに交換できますか?
電気温水器からの交換は、設置場所を確認する現地調査が必要です。お急ぎの方は、まずはお電話でご相談ください。
エコキュートの音は気になりますか?
ヒートポンプは夜間に運転するため、置き場所によっては音が気になることがあります。現地調査で、寝室や近くの家への影響が少ない場所を確認します。
電気温水器からの交換のご相談
エコキュートの棟梁では、電気温水器からの交換も承っています。無料見積もりフォームで「電気温水器からの交換」を選んでいただくと、現地調査の日程をご案内します。補助金の申請も代行します。
お電話(0120-484-666、受付時間10:00から17:00、土日祝日も対応)でもご相談いただけます。

