秋冬前にチェック!ガス給湯器劣化のサイン

こんにちは。自分たちでできることは自分たちでやってできるだけコストは抑えながら、少しでも快適でおしゃれな住環境にしたい!と日々考えている主婦あづさです。

リフォームやその他おうちのことを考えている皆さんのお役に立てるような記事を主婦目線でどんどん発信していきたいと思います。

今回は寒くなってから気付いたのでは遅い!「ガス給湯器の劣化サイン」についてお話させてください。

いくつかの劣化サイン

ガス給湯器やその周辺設備にトラブルが発生する場合、このあと紹介するような現象が起こることがあります。そのようなサインを見逃さずに、チェックやメンテナンスを行なうようにしましょう。

秋から冬にかけて気温が下がると、気温が高い時期に比べ、ガス給湯器はフル稼働することになります。寒い季節はガス給湯器自体に負担がかかりやすい季節で、夏の間には大きな問題にはならなかったトラブルが冬には致命傷になってしまいます。そのため、冬季はガス給湯器のトラブルが多く、修理業者さんや交換業者さんも忙しく、対応が遅くなる可能性もあります。言うまでもなく寒い季節は一番温かいお湯が必要な時期。それなのに、夏の間から出ていた給湯器のいわば「SOSサイン」を見過ごしたばかりに・・・と後悔するようなことにならないようにしてくださいね。

劣化サイン①お湯が出ない

わたしの家のガス給湯器ではこのトラブルを2度経験したことがあります。

1度目は春に終えたリフォームから半年ほどたった初冬のこと。それまでキッチン・バスルームでは問題なく給湯できていたのですが、寒くなってきたので初めて洗面所でお湯を使おうとしたときのことです。給湯器の電源は入っており、他の箇所ではお湯が出ているのに、なぜか洗面所では設定温度をいくら上げても水量を全開にしても水しか出ないのです。すぐに業者さんに見ていただいたところ、意外なところに原因がありました。その原因とは洗面所の水道の元栓。元栓の蛇口があまり開いていなかったのです。そのため洗面所の給湯を全開にしても、元栓が閉じ気味だったため水圧が上らず、ガスが点火していなかったのです。

二度目は洗い物の油汚れをいったん流そうとキッチンでお湯を使おうとしたときに起こりました。しばらくの間かなりの水量を出してもまったくお湯にならず、そのうちにリモコンには61というエラーコードが・・・。説明書で調べると電源のオフオンを試すと改善するとなっていたのですが、状況は変わらず結局翌日業者さんに見ていただくことになりました。最終的はこれは電気系統の故障だったのですが、保証期間だったため無償での交換で解決しました。ただ、最終的にお湯が出るようになるまで、業者さんのチェック・メーカーさんのチェック・部品の取り寄せ・交換工事・・・となんだかんだで1週間程度お湯が使えない状態でした。このトラブルが起こったのが夏場だったのと、うちにはリフォーム前から残っているお風呂を沸かす設備が給湯設備とは別にあったので、なんとか耐えられましたが、これが冬場だったらと思うとゾッとします。

このように一口に「お湯が出ない」といっても水道設備の問題・電気系統の問題・ガス給湯器の問題と、いろいろな原因が考えられますので場合分けをしながら原因を探ってみましょう。

また、わたしの場合はまったくお湯が出なかったので、素早く業者さんに相談することができましたが、時々お湯が出ないという状態だったら「まあ、大丈夫だろう」と使い続けていた可能性があります。時々であってもお湯が出ないことが度重なるようでしたらそれは給湯器の「SOSサイン」だと思って、早めにメンテナンスをするようにしましょう。

劣化サイン②異音がする

もともと給湯器はガスを燃焼させてお湯を沸かすものなので、多少は稼働音がするものですが、今までに比べて音がうるさくなったり、点火するとボンっというような爆発音がするなどの場合は、何らかのトラブルが起こっている可能性があります。

稼働中のチェックなどは素人では危険ですので、業者さんやメーカーに問い合わせるようにしてください。

劣化サイン③温度が安定しない

シャワーの温度設定を35度にしているのにそれよりも熱く感じたり、冷たく感じたりするなら劣化のサインです。

ただし古いガス給湯器では水を沸かすのに少し時間がかかるため、シャワーの中に残っていたお湯が出た後、沸いていない水が出て、さらにそのあとに新しく沸かしたお湯が出たりするため出し始めのうちは、お湯の温度が安定しないこともありますが、しばらく出しているうちに温度が安定するならば、大きな問題はないことが多いです。

しかし、ずっと同じ量のお湯を出し続けているのに温度が一定ではない、あるいは明らかに設定温度と一致しない場合は点検をおすすめします。

お湯の温度が安定しないというトラブルは、劣化サイン①の「お湯が出ない」に比べて見過ごしがちですが、心当たりがある場合は寒い季節になる前にメンテナンスを行なうことをおすすめします。

劣化サイン④エラーが頻繁に出る

給湯器のリモコン、コントロールパネルに1~3桁の英数字からなるエラーコードが表示されることがあります。エラーコードは表示されたりすぐに直ったりすることもありますが、番号によっては修理依頼などを行う必要もあるのでお使いの給湯器メーカーのホームページや取扱説明書などで確認してみてください。

なお「888」もしくは「88」というエラーコードは、「そろそろ点検しましょう」というお知らせ。使い始めてから約10年経つ頃に表示されるエラーコードで、基本的に全メーカで共通のものです。(1995年にエラーコードはメーカー間で統一されています。)

もしこのエラーが出ているようなら修理ではなくそろそろガス給湯器の交換時期だと認識しておくと良いですね。

劣化サイン⑤ガス臭い・黒煙が出る・サビついている

ガスのにおいがする、白い湯気ではなく黒い煙が出ている、本体が錆ついているなどの状態はそのまま使用を続けるのは危険な状態です。火災など大きなトラブルになるまえに速やかに仕様を停止して、点検を行なってください。

ガス給湯器の寿命

もちろんお使いの環境や状況によって多少さはありますが、一般的に給湯器の寿命は10年程度と言われています。また、発売から10年も経つと部品の製造も終了し、部品在庫もなくなってしまうため、修理対応ができないことがあります。仮に対応できたとしても部品の取り寄せに時間がかかったり、修理費が高くなる傾向があります。

設置後10年以上経っているガス給湯器の場合は、交換を考える時期だという認識でいた方が良いでしょう。また修理を繰り返すよりは、長い目で見ると省エネにも優れた新しい給湯器に取り替える方がかえって経済的とも言えます。

紹介したような劣化サイン以外にも給湯器を使っていて「アレ?」と思うことが多くなってきたら、給湯器の本体に記載されている製造年等を確認してみることをおすすめします!

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