ビルトインガスコンロ 天板サイズ 65cmと75cmの違いについて

こんにちは。自分たちでできることは自分たちでやってできるだけコストは抑えながら、少しでも快適でおしゃれな住環境にしたい!と日々考えている主婦あづさです。

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ガスコンロの記事をいくつか書いていて気がついたのですが、ビルトインガスコンロはまったく機能が同じ機種でも基本的に60㎝か75㎝が選べるようになっています。

75㎝の方が多少お値段が高いこともあり、詳しくはわからないけど、キッチン設備なんだから広い方が良いに決まっていると思っていました。もしかすると「え?その通りでしょ?」とお考えの方もいらっしゃるかもしれません。

でも実は一概に「幅が広い方が良い」とは言えないのです。60㎝幅のものにも75㎝幅のものにもそれぞれメリット・デメリットがあるんです。

そもそも幅が違うってどういうこと?

詳しいことが何もわからない状態で「ビルトインガスコンロには60㎝幅のものと75㎝幅のものがあります」と聞くと、「大きい幅だとグリルも大きいから便利そう!」と思ってしまいそうなものですが(笑)そうではありません。ここで言われている幅とは天板の幅のこと。つまりキッチン台の上にコンロの天板が占める幅が60㎝か75㎝か、ということです。グリル幅などキッチン台内部に埋め込まれている本体の大きさは60㎝幅のものでも75㎝幅のものでも同じ60㎝です。75㎝幅のものだとグリルが大きいというようなことはありませんので、気を付けてくださいね。

75㎝幅のメリット・デメリット

ではそれぞれのメリット・デメリットについて見ていきましょう。

まずは広い75㎝幅の天板のメリットから。大きな魅力の一つはトッププレートの幅にゆとりがでる点です。熱いものを直に置いても影響のないトッププレート面積が増えるので、調理直後のお鍋ややかんを逃がすスペースを取ることができます。また、機種やメーカーによってはお鍋を置くゴトク同士の間隔が少し広くなることもあり、大きなお鍋とフライパンを並べて使うというようなときにはゆとりが出てとても便利になります。(※バーナーの間隔が変わらない機種・メーカーもありますので、詳細はお問い合せください。)

逆にデメリットですが、まずひとつ目は少しお値段が高くなること。たとえば2022年1月時点のリンナイの最上位機種デリシアで比較すると、60㎝幅のものが定価¥345,400であるのに対して、75㎝幅のものは定価¥350,900と、税込5,500円分お高くなっています。

もうひとつのデメリットはキッチンの調理スペースが狭くなるという点。ビルトインコンロはシステムキッチンの一部なのですが、システムキッチン自体のサイズはある程度規格で決まっているため、コンロの天板の幅が広がると調理台として使える残りの部分が狭くなります。そのため、うっかりプラスチック製のまな板をコンロ天板部分に置いてしまって変形させてしまう…という事態も起きかねません。

もし75㎝幅のビルトインガスコンロ設置をお考えの場合は、キッチン全体の幅やシンクの幅なども考えて、調理するのに十分なスペースが確保できるか確認しましょう!

60㎝幅のメリット・デメリット

一方、標準と言われている60㎝幅のメリットはどのような点でしょうか?先ほどの75㎝幅の場合のデメリットの逆になります。つまり調理スペースが、75㎝幅のコンロを設定した場合に比べると15㎝も広く取れる点。シンクの大型化が進んでいると言われる今日ではこの15㎝の幅は貴重です。

デメリットとしてはトッププレートの面積が狭い点です。調理台の材質によっては熱い物の直置きができないこともあるため、調理直後の熱々の鍋の置き場所がないというような事態になることも。

どちらにするべき?

60㎝のものと75㎝のものでは互いにほぼ真逆のメリット・デメリットがありますので、どちらが良いかという判断は、それぞれのおうちでの調理スタイルや現在のキッチンの状況をよく考えたり、プロのアドバイスに従って決めることをおすすめします。ちなみに、75㎝幅の方で紹介したゴトク間の間隔ですが60cm 幅のコンロと比べると約2㎝~7㎝程度広くなることがあるようです。

(メーカーや機種により異なりますので、事前調査をおすすめします。)

ちなみに、60㎝幅のものが「標準幅」と呼ばれていることからもわかるように、現在の主流は60㎝幅のようです。

交換する場合に幅を変えることはできる?

結論から言うと、できます。ただ、少しだけ気をつけておいていただきたい点がありますので、ご紹介しますね。

60cmから75cmへサイズアップする場合は、その分、調理スペースが15cm狭くなります。たかが15㎝されど15㎝で、これまで置くことができていたはずのものが置けなくなったり、微妙に手順を変えなければいけなくなったりする可能性があることに注意してください。

逆に、75cmから60cmへサイズダウンする場合に気を付けたいのが元の天板の跡。

業者さんによってはこの跡を掃除でキレイにしてくれたりといったサービスもあるので交換依頼の際に確認してみるといいでしょう。

このような点も考慮すると交換の場合は基本的に以前のものと同じサイズにしたほうが調理動線が変わらないのでおすすめです。

いずれにしてもガスコンロを選ぶ際は、ガスコンロだけを見るのではなく、キッチン全体、調理スタイルや生活スタイルまで念頭においてセレクトしてくださいね。

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