一般家庭における4K8K放送の受信伝送設備について

4K8K放送の受信伝送設備 (一般家庭) について

こんにちは。棟梁ドットコム 施工チームの出島です。

2018年12月に実用放送が開始された4K8K放送ですが、過渡期のためかコンテンツ、ソフト面でのインパクト不足、YouTubeやNetfilixなどインターネット動画サイトの台頭によるテレビ離れのせいか世の中のニーズはぞれほど高まっていません。

しかし、現在発売されているテレビのほとんどが4K対応、もしくは4K8K対応で、新しくテレビを購入されたかたは少なからず興味をお持ちのようです。
今後、東京オリンピック等によりどこまで盛り上がれるのか注目されます。

4K8K放送についてよくお聞きするのが、「これからテレビを購入する予定だが、4K8K放送を視聴するには工事が必要なのか?」という質問です。
お住まいのテレビの受信、伝送の設備により、工事が必要な場合と不要の場合があります。

テレビの電波はチャンネルごとに周波数帯域が割り当てられていて(下図、数字の単位:MHz)、4K8K放送はBS右旋、BS左旋、CS左旋に属します。

4k8k衛星放送と周波数の関係

テレビ放送の受信、伝送に使用する機器には以下のものがあり、それぞれ対応可能な周波数帯域が定められています。

  1. 受信用アンテナ
  2. 増幅器
  3. 分配器、分岐器、混合分波器
  4. テレビ端子
  5. 同軸ケーブル

1. 受信用アンテナ

視聴したいチャンネル:BS右旋の属する4K放送 (NHK BS4K、各民放BS4K)

BS/CS(110度)右旋専用アンテナで受信可能。パラボラアンテナの皿の表面にBS/CSとプリントされているものは受信できます。
2002年以降に購入されたものならこのタイプのアンテナです

視聴したいチャンネル:BS左旋、CS左旋に属する4Kまたは8K放送 (NHK BS8K、WOWOW 4Kなど)

BS/CS(110度)右旋左旋アンテナで受信可能。パラボラアンテナの皿の表面に4K8Kとプリントされているものはは受信できます。
現在市場に出ているBS/CSアンテナは全てこのタイプです。

2〜4. 増幅器、分配器、テレビ端子など

視聴したいチャンネル:BS右旋の属する4K放送 (NHK BS4K、各民放BS4K)

2,150MHz対応型の機器なら伝送可能で、交換する必要はありません。
築20年以内くらいの建物ならだいたい2,150MHz対応型の機器が取り付けられています。

視聴したいチャンネル:BS左旋属する4Kまたは8K放送 (NHK BS8K、WOWOW 4Kなど)

 2,602MHz対応型の機器なら伝送可能で、交換する必要はありません。
築12年以内くらいの建物ならだいたい2,602MHz対応型の機器が取り付けられています。

視聴したいチャンネル:CS左旋に属する4K放送 (Jスポーツ、スカパー!4Kなど)

3,224MHz対応型の機器なら伝送可能で、交換する必要はありません。
築3年~5年以内が目安かと思います。

以上、それぞれの機器には表面に伝送可能な周波数帯域が記載されています。

5. 同軸ケーブル

高い周波数の電波ほど弱まりやすい性質があります。地デジに比べると衛星放送の電波は分配等による損失、ケーブル配線による減衰が大きくなります。

衛星放送の電波を伝送するには最低でもS-5C-FV、4K8K放送を確実に伝送させるにはS-5C-FB以上のケーブルを配線することが条件となります。
築20年以内の建物なら、ほとんどがS-5C-FBを使用しています。

アンテナ工事は棟梁ドットコムへお任せください

視聴したいチャンネルの周波数帯域と現状の設備により、工事の必要性や内容も異なってきます。
4K8K放送を一括りにせずこれらを理解すれば、無駄な工事をしてしまったり、余計な出費を抑えることができます。

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